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黒幕が日記(と小説)を始めたようです
sakusakuの黒幕をRespectする和泉の黒幕が、 ただ単に日記(たまに小説)を公開するだけの紛らわしいサイトです。 sakusakuの黒幕様は無関係なのであしからず。

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感化されてやってみた

えー、珍しく早々更新であります、明日は雪ですw





まぁ何でまたこんなに早く更新したかと言いますと、ちょっとやってみたい事が


ありましてね、完全に自己満なんですが。










それは短編小説!










と言いましてもオリジナルではなくてですね、ある有名なアーティストの歌を聞いてひどく


感動したので書くって感じです。










あのー、ヤホーで調べたんですけどね、


BUMP OF CHIKENって知ってますか?










これがすごい良い詩を書く奴らでねぇ・・・


ニコ動での自作PV動画を見て、俺も何か作ってみたいと思った次第であります。





今回俺が題材にするのは、車輪の唄です。





最後にニコ動での動画も載せますが、BUMPのPVではなく素人作品を載せる事に


しました。


と言うのは、やはりわかりやすいってのが大きいですね。歌詞も出ますし。





歌詞を物語にするのはタブーだとは思いますが、まぁ最初に言った通り自己満なんで、


楽しんでいただければ幸いだと思っています。










さて、前置きが長くなりました。ここから本編です。










「え、今なんて?」





 僕は目の前の幼馴染みが何を言ってるのか、全く理解出来なかった。またいつもの


冗談かとも思ったが、彼女の真剣な表情を見るとそうでもなさそうだ。





「だから・・・あたし東京の大学に行く事になってね、引っ越すの」





「い、いつ?」





「明日」





 僕は開いた口が塞がらなかった。何でもっと早く言ってくれなかったんだろう?そう


思いながら目の前の彼女、友の顔をマジマジと見つめた。





「そんな突然・・・東京の大学に行くのは知ってたけど、急過ぎない?」





「・・・ごめんね、なかなか言い出せなかったの」





 彼女は俯いて、それきり黙ってしまった。そんな泣きそうな顔でそんな事を言われた


ら、こっちだって何も言えなくなってしまうじゃないか。女は卑怯だと思う。


 夕暮れの公園はさっきまで子供達が遊んでいたが、今は僕と友がブランコに座って


俯いてるだけで、人っこ一人見当たらない。もうどれくらいの時間が経っているのか、


今何時なのかもわからなかった。夕日はもう沈みきっていたが、辺りはまだ明るい。





「ねぇ」





 先に口を開いたのは友だった。





「お願いがあるんだけど」





「何?」





「明日、駅まで送ってってくれない?」





 僕は友の顔を見た。彼女はまだ俯いたままだ。





「まぁ・・・良いけど」





「明日の始発で出発するんだ」





 始発というと、朝6時とかそれくらいか。あまりにも早い時間だが、そんな事も言って


られない。時間が無さ過ぎる。なおさら、何でもっと早く言ってくれないのだろうという


気持ちが強くなっていった。





「わかった・・・じゃあ5時半頃迎えに行く」





 結局、僕の口から出たのはそんな言葉だった。





 家に帰ると、僕は早々にベッドへ潜り込んだ。まだ心臓がドキドキしている。


 友とは小学校からの付き合いだ。中学も高校も同じで、中学まではクラスも同じ


だった。家もそこそこ近くて、二人で遊びに行く事もたまにあった。





 でも、告白はまだしていない。





 言えないのだ。恥ずかしいとか、そんなんじゃない・・・ないと思う。自分でもよくわか


らないけれど、友を前にするとそういう事が言えなくなってしまう。


 今の関係が壊れてしまうのが怖いのだろうか?それとも、フラれるのが怖い?いずれ


にしろ、チャンスはもう明日しかない。明日言えなかったら、次はいつ会えるかすらわか


らない。





 (それにしても・・・)


 とずっと思っている。何故友は今まで秘密にしていたのだろう?せめて一ヶ月・・・


いや、一週間前に言ってくれたら、告白出来たかも知れないのに・・・。


 いや・・・本当に出来ただろうか?そんな勇気が、僕にあるのだろうか?あったなら、


もっと早く告白出来たんじゃないだろうか?告白して、付き合っていたんじゃないだろう


か?


 思い起こせば、今まで何度もチャンスはあった。それを棒に振ってきたのは、他でも


ない僕自身だ。僕に勇気が無かったから、今日までズルズル来てしまった・・・自業自


得である。





 (よし、明日は絶対告白しよう。たとえ会えなくなるとしても、想いだけは伝えよう。


じゃないと一生後悔すると思うから)





 僕は一度寝返りをうって、一生に一度の大決意をして拳を握り締めた。


 明日は5時半に友の家に行く。そこから駅まで10分くらい。十分余裕はある。駅に着


いてからでも、その道中でも、告白するチャンスはあるはずだ。


 僕は興奮していて、いつ眠りについたのかもわからなかった。気付くと、目覚まし時計


が鳴り響いていた。時計の針は4時45分を指している。





 準備をして、家を出たのが5時20分くらい。ちょっと早いかな?と思ったが、遅れるより


は早い方がいい。その方が、友と一緒にいる時間が長くなる。


 もう10年以上使っている自転車のペダルを漕ぎながら、友の家を目指す。タイヤが回る


度にギィギィいうのが気になるが、まだ故障という故障はしていない。


 5分ほど自転車を飛ばすと友の家だ。着いた時に時計を見ると、5時25分を少し過ぎた


ところ。ちょうどいい時間だ。


 門の前に立ち、インターホンを押そうかと手を伸ばすと、玄関のドアの前に人が座って


いるのが見えて、慌てて手を止めた。友である。





「ずっとそこで待ってたの?」





 僕が声をかけると、友は顔を上げ、いつも通りの笑顔を見せた。


 僕は少し驚いた。てっきりしんみりした雰囲気になると思っていたのに、





「へへ、今日は遅刻しないで来たじゃない。合格合格」





 なんて軽口まで叩いている。昨日からずっと言いたかった「好き」という言葉が・・・


言えなくなってしまった。


 友の荷物を前カゴに乗せて、友自身は僕の後ろに座った。





「じゃあ、行くよ」



「うん」





 一応一言声をかけてから、僕は自転車を漕ぎ始めた。オンボロ自転車が、より一層


大きな悲鳴をあげている。





「ほれ、頑張れ頑張れ」





 後ろから友の声がする。一見するといつもと変わりないように見えるが、何だか


無理して明るく振舞っているように僕には聞こえた。背中から感じる友の温もりが、


何より今の僕の動力源だった。





 しばらく進むと、線路に沿って上り坂が始まる。これを上りきったところに、僕達の


町唯一の駅がある。この坂が、最初にして最大の難関であった。





「大丈夫?降りてもいいんだよ?」



「バカにすんな」





 別に見栄を張らなくてもいいのに、僕は譲らなかった。この坂を上りきったら、好きだ


と言おう・・・そんな思いを抱いていたからかも知れない。道中後ろでキャッキャとはしゃ


いでいた友はここでも、





「もぉちょっとっ!あっとすっこしっ!」





 といらないエールを送ってくる。が、さすがに二人分の重さは支えきれず、





「・・・ごめん、やっぱギブ」





 力尽きてしまった。


 自転車を押して徒歩に切り替える。いつもは人で溢れるこの町も、この時間はさすが


に静まり返っていた。





「なんか」





 友が口を開いた。





「世界中に二人だけみたいだね」





 その顔は、何だか寂しそうだった。僕は何も言えなかった。


 もうすぐ坂が終わる。よし、着いたら告白だぞ・・・そう思うと、心臓の鼓動がどん


どん早くなっていく。あと5メートル・・・4・・・3・・・2メートル・・・。





(きた・・・)





 坂を上りきると、僕は言葉を失った。ガードレールの向こうは町を見渡せるよう


になっていて、その向こうに綺麗な朝焼けが広がっていた。





「キレイ・・・」





 友がそう言うのが後ろから聞こえた。が、僕は振り返らなかった。本当にこれが


最後だと思うと、涙が溢れて止まらなかった。友はそんな僕を笑っているのだろうか?


 僕は何も言わずに歩き出した。今日ほど自分が情けないと思った事はない。一度


タイミングを逃しただけで、「好きだ」の一言が言えなくなるなんて・・・。





 友と過ごす最後の時間だというのに、僕は何も話していない。ただ友の話に相槌を


打っていただけだ。もしかしたら、友はそんな僕の姿を見てわざと盛り上げようとしてい


たのだろうか?だとしたら、僕は最低の大馬鹿野郎だ。





 友は黙って僕の後ろを付いてきている。機嫌を損ねたのだろうか?僕はどうしたら


いいかわからなくなっている。





 あれこれ考えているウチに、駅へと辿り着いてしまった。入り口の横に自転車を置くと、


券売機へと足を運ぶ。値段を見ると、一番高いものは4ケタの値を付けている。地名は


もはや何と読むのかもわからない。


 僕は一番安い入場券を買うと、ポケットにいれて友に手招きをした。友は二番目に高い


切符を買って、改札へと向かう。





「きゃっ」





 俯いて歩いていた僕は、友の悲鳴で顔を上げた。見ると、大きなカバンを改札機に引っ


かけて僕に助けを求める友がいた。僕は友と目を合わせず、引っかかっているカバンの


紐だけを外すと、ある事に気付いた。





「あれ、このカバン・・・」





「クスッ・・・やっと気付いたの?」





 それは、おととい僕が選んだカバンだった。


 友が買い物に付き合ってほしいと言うのは珍しい事ではなく、おとといもそうだった。


彼女はいくつかのカバンを僕の前に並べ、





「どれがいいと思う?」





 と笑顔で言ったのだ。僕はそんな大事な物だと知らずに、適当に指差して決めた物を


彼女は買った。





「大きい荷物は宅配便で送るから、2、3日の着替えしか入ってないんだけどね」





 そう言うと、彼女はホームへと歩き始める。僕は急いで後を追った。こんな事なら、


もっとちゃんと選んであげれば良かった。


 もうすぐ電車が来る。僕は、一つだけ友に聞きたい事があった。





「なぁ、友」





「ん?」





 友は僕に背を向けている。





「また・・・会えるんだよな?」





 友は答えなかった。後姿では、彼女がどんな顔をしているのかわからない。





「友・・・俺さ、俺実は・・・」





 そこまで言った時、けたたましい音が僕の言葉を遮ったかと思うと、汽笛を鳴らしながら


電車がやってきた。


 僕は出かかっていた言葉を飲み込んで、涙を堪えるように地面へ視線を落とした。


他に乗車する人はおらず、まるで友だけを迎えに来たかのように口を開けている。


 友はなかなか一歩を踏み出さなかった。最後を告げる発車のベルが鳴ると、ようやっと


重い足を進める。





「約束だよ?」





 友が急に僕に向き直り、口を開いた。





「必ず・・・必ずいつの日かまた会おう?」





 そう言った声が震えていた。僕も溢れてくる涙を堪えながら、何とか手だけを振って


答えた。





 結局、僕は何も言えなかった。





 電車の扉が閉まると、ゆっくりと電車が走り始める。僕は、いつの間にか走り出して


いた。自転車に飛び乗ると、今までに出した事のないくらい全力でペダルを漕いだ。


 彼女は、間違いなく泣いていた。僕は今まで、友の事を何もわかっていなかった。


友は、僕が告白するのを待っていたのかも知れない。僕は・・・何もわかっていなかった。


 自転車は線路沿いの下り坂に差し掛かる。電車はまだ僕と並行して走っている。


もしかしたら追いつけるんじゃないか・・・そんな事を一瞬だけ思ったが、電車はゆっくり


僕を置いて加速していく。





「約束だよ!」





 僕は叫んだ。





「必ず、いつの日かまた会おう!」





 そう言いながら大きく手を振った。友に見えるように・・・友に聞こえるように・・・。


いつまでも手を振りつづけた。


 




 電車が見えなくなると、僕は自転車を降りた。町には少しずつ人が増え始め、賑やかに


なっていく。僕は心にぽっかり穴が開いたような気がして、どこかで聞いたフレーズを口


にしていた。





「世界中に一人だけみたいだなぁ」





 僕は涙を拭うと、錆びついた車輪に鞭打って再び自転車にまたがり、背中にある微か


な温もりを忘れないように、ゆっくりペダルに足をかけた。





















                            車輪の唄            END
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コメント

曲から作品書くイメージ湧きましたか。
青春の甘酸っぱさ&ほろ苦さ全開やねww
こんな素敵な経験は私にはありませんw
これから先もきっとないなww
課金したのね。また一緒に遊べたらいいねー☆
【2009/07/29 18:12】 URL | かのん #-[ 編集]
かのんさん>
俺だって無いし、これからも無いと
思いますよw
ただまぁ、やっぱ曲には勝てませんねぇ。
勝てるとも思ってませんでしたがw
やっぱ藤原基央は偉大ですw
【2009/07/29 23:17】 URL | 黒幕 #0dq3Wq2M[ 編集]
人生には、こういう経験も大切だと思いました|( ̄3 ̄)|

自分は、こんな体験したことありませんが・・・
【2009/07/30 17:23】 URL | グリコ #-[ 編集]
グリコさん>
皆が皆体験する事だったら感動しませんよw
なかなか無い別れだから感動するんです。
大切な人がいなくなるなんて体験、
しなくて済むならその方がいいでしょ?
【2009/07/31 09:58】 URL | 黒幕 #0dq3Wq2M[ 編集]

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和泉の黒幕

Author:和泉の黒幕
生粋のサクサカー。
だが、仙台に引っ越してからはサクレロと化す。
魚介類が苦手。

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